先日、あるマスコミ業界の人と話したのだが、晴海のオリンピックマンション(選手村の跡地利用)のことが話題になった。そもそも2021年に五輪ができるかが決まるのは来年3月ぐらいだとすると、住居の引き渡しが受けられる時期がなお不安定。今の建物が、ほぼ完成してスタンバイだったのに、選手村としての本来の使用開始時期自体が1年延びることになってしまった。家は使わないと傷む(特に目に見えないライフライン系がね)。要するに新築マンションが売れずに1年間在庫になり新古マンションになってしまったようなもの。で、1年後に一瞬だけ使い、その後多少リフォームして準新築マンションとして引き渡されるというシナリオ。でもなあ…。
それはともかく、オラガ総研の牧野さんの秀逸な記事。
今は、不動産売却も低調で(業者の直買取でない限り、内見とかしにくいでしょ)、どうしても処分しようとすると投げ売りになってしまう。もちろんいますぐ売り急ぐ必要はないと思うが、かといってコロナさえ収まればまた日常が戻る、市況も回復すると思ったら大間違いだ。牧野さんはライフスタイルの変化を挙げるが、それともう一つ、今回コロナを克服しても、似たようなことはまた30年以内に来るんじゃないの?という視点は持っていたほうがいいだろう。いや5年以内かもしれない。
思い出してほしい、昨年の武蔵小杉の大騒動。50年、いや100年に一度の大雨だから、もう50年大丈夫だなんて考えている人はいないだろう。感染症だってそれと同じということだ。