先日、十三の話を書いたが、主たる目的地は実は神戸だった。神戸に仕事があって久々に顔を出したのだ。タワーマンション禁止や相次ぐストリートピアノ導入などでも気を吐いている神戸ではあるが、明石市に人口を奪われているとの指摘もあるように最近の退潮は著しい。
久々に行ってみて思うのが、三宮駅付近への集中が強まっているのかな、という印象である。東京一極集中が叫ばれて久しいが、福岡県は (九州全体でも) 福岡市への集中が進んでるように、そのエリアの中核に人も物も金も集まっている。
実は仕事のメインは、「神戸」(高速神戸、JR神戸、地下鉄大倉山)エリアだったのだが、デュオ神戸はともかく、神戸高速鉄道の駅上の地下街「メトロ神戸」の惨憺たる状況。いや、昭和的な良いムードは出てるんだけど、シャッター地下街…。
せっかく神戸に出張したので、神戸牛ステーキでもと思い、ネットでお勧めの店を検索すると、出てくるのは三宮ばかり。しかも地代の影響もあるのだろう、高い店ばかりだった。まあそりゃそうでしょうけど。でも、もともとの中心地だったはずの新開地とか神戸には店はないのかね?
最近の世の中は、とにかく検索、そのおすすめ結果に従って行動するのが効率的みたいな風潮だけど、なんか癪である。私はそういうのに抗いたい人間なので、あえて神戸エリアで探してみたら、何とか見つかった。
ここで名前は挙げないが、地元の名店なのか、観光客らしき人は見当たらなかった。(なお、行ったのは25日なので、関西でコロナによる影響が出る寸前だった)
ここで3年ほど前のあるCMを思い出した。映画「君の名は。」とタイアップしていたやつだが、
「検索より探索」
まさにこれである。